GREAT MASTERS

住めば人生が変わる、そんな住まいを。

杉本 広近

数寄屋大工 杉本 広近
京都の中村外二工務店で10年間修行した、日本では数少ない数寄屋造りの大工職人。国内にとどまらず、海外からのオファーも多い。東日本大震災の復興支援に力を入れ、ボランティアで神楽舞台を製作。早池峰神楽(ユネスコ無形文化遺産)公演などで使用され、地域活性の一役を担っている。

家は人生において最も過ごす時間が長い場所です。だからこそ、家にはこだわりを持って納得いくものを作っていただきたいと思っています。数寄屋造りの神髄はおもてなしの心にあります。お客様を招き入れて、部屋はもちろん、そこから見える庭で感動を与える。余計なものを省くからこそ、柱一本の大きさ、形状や向きにも細心の気配りが必要です。
私は施工に際し、設計図を描かない時もあります。それは出会いを大切にしているから。お客様のお人柄やご希望に合った建材を探す過程で、偶然出会う良い建材の活用余地を残しておくのです。そうして出会った建材を、今度はお客様の立った時、座った時の目線から最も美しく見えるように配置していく。こうした建材との出会いを大切にすることで、感動と、安らぎを与える空間を創っていきます。
よく数寄屋に住むと人生が変わるといいますが、日本人のセンスを刺激し、刺激しあえる人との交流が増えていく、そんな一生を過ごすにふさわしい家づくりがしたいと思っています。